Gene Ammons - The Happy Blues (Prestige7039)
(July 13, 1956)
・パーソナル
- Gene Ammons (ts)
- Donald Byrd (tp)
- Art Farmer (tp)
- Jackie McLean (as)
- Mal Waldron (p)
- Doug Watkins (b)
- Art Taylor (d)
・収録曲
- The Happy Blues
- The Great Lie
- Can't We Be Friends
- Madhouse
・詳細
アモンズの豪快な音との対比が美しい、マクリーンの演奏が聴けます。マクリーンの音自体が、テナーの要素があるのですが、アモンズの豪快な音色をあえてホーキンス系とするならば、マクリーンはレスター系のテナーに近いのかなと思います。ぐいぐいくるアモンズに影響されてか、なんだかフレーズの歌い方も、テナーっぽくなっているマクリーンがいます。
実際に57年のマクリーンの「A Long Drink Of The Blues」で、テナーを吹くマクリーンを聴くことができますが、高域のピッチのずれ方や、ビートの出し方はアルトと同じですが、音色はまるでズート・シムズのような、立派な「テナーマン」しています。
特に「Madhouse」では、マクリーンはアルトを持ちながらも、下の方の倍音を「バズバズ」いわせて、完全にテナー吹きに変わっています。この音色は次のリーダー作品「4, 5 And 6 」でも聴けます。なんせ録音が三ヶ月後ですから。
この録音は、アルトをテナーのように吹きたかったマクリーンが、もろにアモンズの影響を受けて、「アルトでテナー」しているアルバムです。