Miles Davis, Vol. 1 (Blue Note BLP 1501)
(May 9, 1952)
・パーソナル
- Miles Davis (tp)
- Jackie McLean (as)
- J.J. Johnson (tb)
- Jimmy Heath (ts)
- Gil Coggins (p)
- Oscar Pettiford (b)
- Percy Heath (b)
- Kenny Clarke (ds)
- Art Blakey (ds)
・収録曲
- Tempus Fugit
- Kelo
- Enigma
- Ray's Idea
- How Deep Is The Ocean?
- C.T.A. (alt. take)
- Dear Old Stockholm
- Chance It
- Yesterdays
- Donna (alt. take)
- C.T.A.
- Woody'n You (alt. take)
・詳細
この録音では、「Dig」のころより、よりリバーブがクリアで、個人的には聴きやすく感じます。
そして、マクリーンの音は、とてもぶっとい音です。「Donna」のソロでは、バズの効いた太い音色の中にクラリネットのような、二次倍音的なというか、そういう音色も見え隠れします。
奏法的にも、基本はこの録音の一年前の「Dig」と同じですが、少しこなれたというか、リズム的にもレイドバック気味な二拍三連や、独自のブルースフレーズなども飛び出し、「俺はここにいるんだが。」的な存在感があります。おそらくマイルスに対しても、少し自信が持てるようになったのかな?と感じます。ロリンズがいないので、その分太い音色で、マイルスのトランペットとの音色の混じり具合を意識していたのかなと感じます。
そして「Woody'n You 」では、マイルスのトランペットによるテーマに、JJジョンソンのトロンボーンと、マクリーンのアルトサックスが絡む構成が続きますが、マクリーンの太く鋭い音色が、とてもマッチしていて、とても心地のよい響きを聞けます。