Hipnosis(Blue Note-Jackie McLean)
Hipnosis : ★★★☆
Blue Note (Recorded February 3, 1967)
- McLean(as) Grachan Moncur III(tb) Lamont Johnson(p) Scotty Holt(b) Billy Higgins(ds) -
1.Hipnosis 2.Slow Poke 3.The Breakout 4.Back Home 5.The Reason Why
’75年に漸く日の目を見たBNお蔵セッション。 モンカーとの4度目の顔合わせとなる当盤、いやはやアグレッシヴです。 この頃から、マクリーンのコールマンへの傾倒はいっそう加速し、(2)(3)といった楽曲のみならず、ソロ・ラインにもその傾向が強く現れています。 特に(3)でのソロは単にコールマンの模倣に留まらず、マクリーンらしさを凝縮したような、それでいて新しい感覚に溢れる素晴らしいものになっています。 「One Step Beyond」のような実験性はあまり感じられず、かなり「こなれた」印象を受けますね。 一転してアーシーな(4)では、新しい感覚の中にもブルジーな色合いを見事に表現するマクリーン。 続く疾走感溢れる(5)では、ヒギンズ以下リズム隊の煽りも凄まじく、マクリーン渾身のハード・ブロー。 こういうの、堪りませんですな。 ¥600(中古LPですが)とは思えない内容に、頬はゆるみます。 ジャケはキングレコードの<ブルーノート1800シリーズ 第2期>として企画編集したもの。